ヒハツ抽出物(ヒハツエキス、ヒハツ由来ピぺリン)(ひはつちゅうしゅつぶつ)
Piper longum extract

作用と特徴

コショウ科の植物である「ヒハツ(学名:Piper longum)」の果実から抽出したエキスです。
ヒハツエキスに含まれるピペリン(piperine)は、血管内で一酸化窒素(NO)の産生を促して血管を拡張させ、高めの血圧(※)を改善することが報告されています。そのためヒハツ抽出物は、「血圧が高めの方の血圧を改善し、正常な血圧を維持する」機能性表示食品や、健康食品、サプリメントなどに使用されています。
※血圧が高めとは、正常高値血圧(収縮期血圧130〜139mmHgまたは、拡張期血圧85〜89mmHg)のことです。

注意事項

現在、薬を使っている人や病気の治療中の人は、使用前に医師または薬剤師に相談してください。
多量に摂取することにより健康が増進するものではないため、一日の摂取目安量を守るようにしましょう。健康のためには、十分な休養、バランスのよい食事、適度な運動を心がけましょう。

ちょっと一息

正倉院にも収められたヒハツ

ヒハツは東南アジアに分布する蔓性の常緑植物で、その実が香辛料や民間薬として古くから利用されてきました。日本には聖武天皇の時代に唐から薬として伝えられた記録があり、奈良の正倉院には今でもヒハツが保存されています。
ヒハツには「ナガコショウ」、「ロングペッパー」、「ヒバーチ」、「ピパーチ」などいろいろな呼び名があり、沖縄の石垣島では「島胡椒」と呼ばれ、八重山そばを食べる時に欠かせない調味料となっています。
ヒハツの辛み成分のピぺリンには、エネルギーの代謝を上げる作用や、血管を拡張して血流を改善する働きがあり、各地の伝統医療で体の冷えやむくみを改善する目的で用いられてきました。 また、ヒハツの原産地インドのアーユルヴェーダでは、消化を助け食欲を増進する効果があるとされています。
いろいろと体によい作用をもたらしてくれるヒハツですが、一度に大量に摂ると胃腸を傷めたり、使っている薬剤の効果を強めたり、弱めたりしてしまう可能性もあるため、摂り過ぎには注意しましょう。

ヒハツ

監修プロフィール
鈴木 龍一郎先生
城西大学薬学部 准教授 すずき・りゅういちろう鈴木 龍一郎先生

1999年明治薬科大学薬学部卒業。05年同大学大学院薬学研究科修了(博士(薬学))。 独立行政法人理化学研究所長田抗生物質研究室協力研究員、 大正製薬株式会社セルフメディケーション開発研究所主任研究員補などを経て、 17年より現職。日本薬学会、日本生薬学会(代議員)、日本臨床化学会(評議員)所属。

<分子構造モデル・構造式制作 協力>
城西大学大学院薬学研究科博士後期課程1年 佐野愛子さん
城西大学大学院薬学研究科博士前期課程2年 見沢沙瑛さん

※この内容は成分の一般的な特徴について記したものです。
製品の効能とは異なりますので、詳しくは製品の解説をご確認ください。