プランタゴ・オバタ(ぷらんたご・おばた)
Plantago ovata

作用と特徴

プランタゴ・オバタはオオバコ科の植物で、その種子の外皮を破砕したものは「サイリウム」と呼ばれます。
種子外皮には食物繊維が多く含まれ、腸で水分を吸収して便のかさを増し、腸のぜん動運動を亢進して自然なお通じを促します。また、胆汁酸と結合してコレステロールの吸収を抑え、血中コレステロール値を低下させる作用も確認されています。
こうした働きにより、便秘薬に配合されているほか、特定保健用食品や機能性表示食品、健康食品、サプリメントなどにも広く使用されています。なお、プランタゴ・オバタ種皮そのものは医薬品成分ではないため、プランタゴ・オバタ単独の商品は医薬品に指定されていません。

注意事項

他の便秘薬との併用は避けてください。妊娠中の人、病気の治療中の人、他に薬を使用している人は、使用前に医師または薬剤師に相談してください。
5~6回使用しても便秘の症状が改善しない場合や、激しい腹痛、吐き気、嘔吐などの症状が起こった場合、または下痢が続く場合は使用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。

ちょっと一息

サイリウムは摂り方に注意

プランタゴ・オバタは和名を「インドオオバコ」といい、西アジア、北アフリカ、地中海沿岸が原産です。ヨーロッパやインドでは、古くからメディカルハーブとして伝統医療で使用されてきた歴史を持ちます。
種子の外皮は80%以上が食物繊維で、水溶性・不溶性の食物繊維をバランスよく含み、水と混ぜると大きく膨らんでゼリー状になります。この塊が腸のぜん動運動を活発にし、便秘の改善に効果を発揮します。
最近では日本でもプランタゴ・オバタの種子の外皮を破砕した「サイリウム」が、便秘やダイエット系のサプリメントとして人気です。ただし、摂り過ぎると下痢や腹痛を引き起こしたり、かえって便秘を悪化させてしまったりすることもあるため注意が必要です。使用する時は、それぞれの製品に記載されている1日の摂取目安量を守り、多めの水分と一緒に摂るようにしましょう。

サイリウム

監修プロフィール
鈴木 龍一郎先生
城西大学薬学部 准教授 すずき・りゅういちろう鈴木 龍一郎先生

1999年明治薬科大学薬学部卒業。05年同大学大学院薬学研究科修了(博士(薬学))。 独立行政法人理化学研究所長田抗生物質研究室協力研究員、 大正製薬株式会社セルフメディケーション開発研究所主任研究員補などを経て、 17年より現職。日本薬学会、日本生薬学会(代議員)、日本臨床化学会(評議員)所属。

<分子構造モデル・構造式制作 協力>
城西大学大学院薬学研究科博士後期課程1年 佐野愛子さん
城西大学大学院薬学研究科博士前期課程2年 見沢沙瑛さん

※この内容は成分の一般的な特徴について記したものです。
製品の効能とは異なりますので、詳しくは製品の解説をご確認ください。