グアイフェネシン(ぐあいふぇねしん)
Guaifenesin

作用と特徴

痰を出しやすくする去痰成分です。気道分泌液の分泌を増やして痰を薄め、粘りを低下させてスムーズな排出を助けます。また、咳中枢に作用して、咳を鎮める鎮咳作用も持ちます。
総合感冒薬(かぜ薬)や鎮咳去痰薬などに配合されるほか、急性気管支炎、慢性気管支炎、肺結核、手術後の去痰などに広く使用されています。

注意事項

薬を使用してアレルギー症状を起こしたことのある人、妊娠中または授乳中の人、他に薬を使っている人は、使用前に医師または薬剤師に相談してください。
主な副作用として、吐き気、食欲不振、胃部不快感などが報告されています。このような症状に気づいた時は、医師または薬剤師に相談してください。

ちょっと一息

体を守る「線毛」の働き

ウイルスや細菌の感染を防ぐために、体にはいくつもの防御システムが備わっています。
その1つが、「線毛運動」です。鼻やのどの粘膜には「線毛」と呼ばれる直径1,000 分の1 ミリの毛が隙間なく生え、1 秒間に15~17 回程度の速さで小刻みに動いています。この動きが線毛運動で、鼻やのどに入ってきたウイルスや細菌などの異物を粘液がキャッチし、線毛が大玉送りのように外の方に運び出し、咳や痰と共に体外へ排出します。
しかし、線毛運動が低下してしまうと、異物が体内へ侵入しやすくなり、かぜなどにかかりやすくなってしまいます。線毛運動の低下を招く原因としては、加齢、乾燥、寒さ、ストレス、喫煙、排気ガスなどが挙げられています。
逆に線毛の動きを活発にするのが、加温と加湿です。日ごろから室内の温度・湿度に気を配り、水分を十分に補給するよう心がけましょう。マスクの着用も、鼻やのどの保温・保湿に有効です。

線毛が異物を排出する仕組み


監修プロフィール
鈴木 龍一郎先生
城西大学薬学部 准教授 すずき・りゅういちろう鈴木 龍一郎先生

1999年明治薬科大学薬学部卒業。05年同大学大学院薬学研究科修了(博士(薬学))。 独立行政法人理化学研究所長田抗生物質研究室協力研究員、 大正製薬株式会社セルフメディケーション開発研究所主任研究員補などを経て、 17年より現職。日本薬学会、日本生薬学会(代議員)、日本臨床化学会(評議員)所属。

<分子構造モデル・構造式制作 協力>
城西大学大学院薬学研究科博士後期課程1年 佐野愛子さん
城西大学大学院薬学研究科博士前期課程2年 見沢沙瑛さん

※この内容は成分の一般的な特徴について記したものです。
製品の効能とは異なりますので、詳しくは製品の解説をご確認ください。