塩酸プソイドエフェドリン(えんさんぷそいどえふぇどりん)
Pseudoephedrine hydrochloride

作用と特徴

交感神経を刺激することで鼻粘膜の血管を収縮させて充血・腫れをとり、鼻づまりなどを改善する成分です。主に鼻炎用内服薬や総合感冒薬(かぜ薬)などに配合されています。抗ヒスタミン成分が効きにくい鼻づまりにも適しています。

注意事項

病気の治療中の人、甲状腺機能亢進症、高血圧、心疾患、糖尿病、脳出血、閉塞隅角緑内障、尿閉などの既往歴のある人、薬を服用中の人、授乳中の人、高齢者は、使用前に医師または薬剤師に相談してください。
交感神経刺激作用に伴う血圧上昇、心悸亢進(動悸)、指や手のふるえ、頭痛、不眠、めまい、吐き気、食欲不振、口の渇き、イライラ感、不安感などの副作用が報告されています。こうした症状に気づいたら、医師または薬剤師に相談してください。

ちょっと一息

夜や早朝に起こりやすい鼻づまり

鼻は呼吸のほか、鼻に入ったホコリや細菌、ウイルスなどを捕まえたり、冷たい乾燥した空気を暖めて加湿したりする役目を担っています。こうした機能をスムーズに働かせるために、鼻粘膜には自律神経が張り巡らされており、自律神経の影響を強く受けます。
夜になると鼻づまりがひどくなる、鼻がつまって眠れないといった症状が起こりやすいのは、夜は「お休みモード」の副交感神経の働きが優位になり、鼻の粘膜がうっ血して腫れてくるためです。特に就寝中や明け方は、鼻粘膜の腫れが強くなります。
一方、日中は「活動モード」の交感神経が優位になり、鼻粘膜の血管が収縮して鼻の通りがよくなります。朝起きた時にのどが乾いている、熟睡できない、よくのどを痛める、いびきを指摘されるといった症状がある場合は、実は鼻づまりが原因かもしれません。
監修プロフィール
鈴木 龍一郎先生
城西大学薬学部 准教授 すずき・りゅういちろう鈴木 龍一郎先生

1999年明治薬科大学薬学部卒業。05年同大学大学院薬学研究科修了(博士(薬学))。 独立行政法人理化学研究所長田抗生物質研究室協力研究員、 大正製薬株式会社セルフメディケーション開発研究所主任研究員補などを経て、 17年より現職。日本薬学会、日本生薬学会(代議員)、日本臨床化学会(評議員)所属。

<分子構造モデル・構造式制作 協力>
城西大学大学院薬学研究科博士後期課程1年 佐野愛子さん
城西大学大学院薬学研究科博士前期課程2年 見沢沙瑛さん

※この内容は成分の一般的な特徴について記したものです。
製品の効能とは異なりますので、詳しくは製品の解説をご確認ください。