L-アルギニン塩酸塩(える-あるぎにんえんさんえん)
L-Arginine hydrochloride

作用と特徴

アルギニンはタンパク質を構成するアミノ酸の一種で、L-アルギニン塩酸塩は水に溶けやすく加工されたものです。アルギニンには成長ホルモンの合成を促進する作用のほか、免疫細胞の活性化を助けて免疫力を高める作用、血管を拡張させて血流を改善する作用、血中アンモニア濃度を下げて疲労回復を助ける作用などがあり、男性の精液をつくるためにも欠かせません。
医薬品としては、単独または他のアミノ酸などと配合して疲労回復薬、先天性疾患の高アンモニア血症治療薬、肝機能改善薬、総合アミノ酸製剤などに利用され、食品分野では栄養ドリンクやサプリメント、精力剤などに多く用いられています。

注意事項

厚生労働省で摂取量目安は正確に定められていませんが、アルギニンが効果的に働くには1日に2000~4000mgくらいの摂取が必要といわれています。サプリメントや栄養ドリンクで摂る場合は、過剰摂取に気をつけてください。

ちょっと一息

効果的にアルギニンを摂るには

アミノ酸は全部で20種類あり、そのうち体内では合成できないため食品から摂取しなければならないものは「必須アミノ酸」、体内で合成できるものは「非必須アミノ酸」と呼ばれています。
アルギニンは非必須アミノ酸ですが、合成される量が少ないため、不足しがちです。特に幼児や成長期の子ども、大きな怪我をした時や手術後など体力消耗が激しい時は十分に合成できないことがあります。また、年齢と共に体内で合成される量が減るため、大人でも積極的に摂ることがすすめられています。
アルギニンは鶏肉、豚肉、大豆や大豆製品、かつお節、ナッツ類などに多く含まれているので、普段の食事でこうした食品を意識的に摂るようにしましょう。
アルギニンを含むサプリメントや栄養ドリンクなどを利用する場合は、就寝前の空腹時に摂るのが効果的と言われています。成長ホルモンが最も分泌されるのが就寝中のため、このタイミングに合わせることで、分泌を高めることが期待できます。運動をする人は、トレーニング前後に摂ることで筋肉アップや疲労回復につながります。
監修プロフィール
鈴木 龍一郎先生
城西大学薬学部 准教授 すずき・りゅういちろう鈴木 龍一郎先生

1999年明治薬科大学薬学部卒業。05年同大学大学院薬学研究科修了(博士(薬学))。 独立行政法人理化学研究所長田抗生物質研究室協力研究員、 大正製薬株式会社セルフメディケーション開発研究所主任研究員補などを経て、 17年より現職。日本薬学会、日本生薬学会(代議員)、日本臨床化学会(評議員)所属。

<分子構造モデル・構造式制作 協力>
城西大学大学院薬学研究科博士後期課程1年 佐野愛子さん
城西大学大学院薬学研究科博士前期課程2年 見沢沙瑛さん

※この内容は成分の一般的な特徴について記したものです。
製品の効能とは異なりますので、詳しくは製品の解説をご確認ください。