ヒドロコルチゾン酢酸エステル(ひどろこるちぞんさくさんえすてる)
Hydrocortisone acetate

作用と特徴

外用のステロイド(副腎皮質ホルモン)成分で、優れた抗炎症作用を持ち、炎症による痛み、腫れ、出血、かゆみなどの症状を緩和します。湿疹やアトピー性皮膚炎、痔疾患(きれ痔・いぼ痔)など様々な皮膚症状に使用され、作用が比較的穏やかなため、デリケートな患部にも使いやすい成分です。
また、患部に直接作用するので即効性があり、飲み薬のような全身性の副作用がほとんどないのが利点です。

注意事項

化膿している患部には使用しないでください。長期の連用は避けてください。医師の治療を受けている人、妊婦または妊娠していると思われる人、薬などによりアレルギー症状を起こしたことのある人は、使用前に医師または薬剤師に相談してください。
使用後に皮膚の腫れ、かぶれ、発疹、発赤、刺激感、化膿などが現れた場合や、10日くらい使用しても症状の改善が見られない場合は使用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。

ちょっと一息

ドラッグ・デリバリー・システム

薬をより安全に、効果的に使用してもらうために、製剤の分野で研究が活発に行われているのが、ドラッグ・デリバリー・システム(drug delivery system:略してDDS)と呼ばれる技術です。
薬の成分の中には、本来の目的とは違う場所に働いて副作用を起こすものもあれば、体の中に入ると目的の場所に届く前に効果が弱まってしまったり、すぐに排泄されてしまったりするものもあります。DDSはこうした問題を解消し、「必要最低限の量の薬を」、「狙った場所へ確実に送り届け」、「必要な時間作用するように留まらせる」ことを目指しています。
DDSを取り入れることで、薬の治療効果を高め、副作用を抑えることはもちろん、患者さんがより簡単に使用できるようになったり、使用する回数が少なくなったりと、様々なメリットがあります。
監修プロフィール
鈴木 龍一郎先生
城西大学薬学部 准教授 すずき・りゅういちろう鈴木 龍一郎先生

1999年明治薬科大学薬学部卒業。05年同大学大学院薬学研究科修了(博士(薬学))。 独立行政法人理化学研究所長田抗生物質研究室協力研究員、 大正製薬株式会社セルフメディケーション開発研究所主任研究員補などを経て、 17年より現職。日本薬学会、日本生薬学会(代議員)、日本臨床化学会(評議員)所属。

<分子構造モデル・構造式制作 協力>
城西大学大学院薬学研究科博士後期課程1年 佐野愛子さん
城西大学大学院薬学研究科博士前期課程2年 見沢沙瑛さん

※この内容は成分の一般的な特徴について記したものです。
製品の効能とは異なりますので、詳しくは製品の解説をご確認ください。