狭心症の原因

冠動脈の血流が悪くなることで起こる

心疾患の一種である狭心症は、心臓を冠(かんむり)のように覆っている冠動脈(冠状動脈)の血流が悪くなり、心臓を動かす血液が不足することで発症します。

冠動脈の血流が悪くなる原因は大きく2つあります。

1つは冠動脈に動脈硬化が生じること。動脈硬化とは血管が厚く硬くなり、内壁にコレステロールなどがたまって血液の流れが悪くなる病変のことです。これが原因で起こる狭心症を「器質性狭心症」といい、狭心症の発症原因の8~9割を占めるといわれています。重い荷物を持つ、坂道を登るなど、心臓に負担がかかる時に起こりやすい傾向にあります。

もうひとつの原因は冠動脈のけいれんです。けいれんを起こすことで血管が狭くなり、血流が妨げられて狭心症を発症することがあります。睡眠中などの安静時に起こりやすく、「冠攣縮(かんれんしゅく)性狭心症」と呼ばれます。

狭心症の種類 発症の原因
器質性狭心症 冠動脈に生じた動脈硬化が原因で血管が狭まり、発症する狭心症。体を動かしているとき(労作時)に起こりやすいため、労作性狭心症とも呼ばれる。狭心症の原因のほとんど、8~9割を占めるといわれている。

動脈硬化が原因

動脈硬化が原因
冠攣縮性狭心症 冠動脈がけいれんを起こすことによって血管が狭くなり、血流が妨げられて発症する。睡眠中などの安静時に比較的起こりやすいとされている。欧米人に比べて日本人に多い傾向があるといわれる。

冠状動脈のけいれんが原因

冠状動脈のけいれんが原因