子宮筋腫の症状

子宮筋腫の大半は無症状、悪性であることはまれ

子宮筋腫は、がんのような悪性ではなく、良性の腫瘍です。子宮筋腫があっても約半数の人は特に症状がないまま過ごしています。ただし、筋腫のように見えても悪性の肉腫などは急激に増大するので、超音波などで経過を診ることが大切です。

子宮筋腫の主な症状は、徐々に増す経血量と生理痛

生理のたびに徐々に経血量が多くなったり、生理痛が強くなったりするのが子宮筋腫の典型的な症状です。その他、以下のような症状が現われることもあります。

  • 経血にレバーのような血のかたまりが混じる
  • 生理期間が長引く
  • 生理中に下腹部が張る
  • 不正出血(生理期以外の出血)がある
  • 下腹部に硬いしこりを感じる

日常生活に支障を来すほど強い症状がある場合には治療を行います。

子宮筋腫はできる場所によって症状が異なる

子宮筋腫の症状はできる場所と関係があり、症状によって筋腫のある場所を推測することが可能です。

  1. 子宮の内側にできた筋腫(有茎粘膜下筋腫/粘膜下筋腫/筋腫分娩)は小さくても症状が強く、経血の量が多くなり、ひどい貧血や強い生理痛などを引き起こすこともあります。
  2. 子宮の外側にできた筋腫(有茎漿膜下筋腫/漿膜下筋腫)は大きくなるまで無症状のことが多く、ごろごろした腹部腫瘤感や圧迫感で発見されることがあります。有茎漿膜下筋腫は根元が細くねじれて、激痛を伴い、緊急手術になることがあります(まれなケース)。
  3. 子宮の筋層の中にできる筋腫(壁内筋腫)は、子宮筋腫の中で最も多く、多発しやすく、子宮を変形させ、過多月経の他、下腹部の痛みを起こしたり、①と②の症状を両方もったりすることもあります。
  4. 基本的に子宮体部にできることが多いのですが、まれに子宮頸部や腟部に発生することもあります。

    子宮筋腫のいろいろ

    子宮筋腫が不妊の原因になることも

    子宮の内側に筋腫がある人は、筋腫のない女性と比較して妊娠率、着床率の低下が認められています。また筋腫以外に不妊の原因がない女性が筋腫を切除すると、体外受精の妊娠率が改善するというデータもあり、子宮筋腫があると不妊や流産(習慣流産)につながってしまうことが報告されています。