やけどの対策

すぐに流水で冷やすのが、やけどの応急処置の基本

やけどの応急処置の基本は、まずは熱源を絶ち、すぐに流水で冷やすことです。衣服の上からやけどをした場合は無理に脱がすと肌を傷めたり、水ぶくれ(水疱)がつぶれてしまったりするので、着衣のまま流水で冷やします。やけどは、時間が経過すると症状が変化します。紅斑(I度のやけど)が、水ぶくれ(II度)になる場合もありますので、注意が必要です。

やけどの応急処置①:熱源を絶つ

火災や引火によって衣服がまだ燃えている、すぐに水をかけて冷やせない場合は、すぐに地面上で転がり、消火する。立ったままでは火炎が消えず、その高熱は作用し続けるので、地面を転がり、熱を分散させる。

やけどの応急処置②:流水で冷やす

<やけどの範囲が狭い場合>

水道水で冷やす。冷やすことでやけどが深くなるのを防ぎ、痛みを緩和することができる。やけどの部位はだんだんと腫れてくるので、指輪などのアクセサリーは早めに取り外しておくこと。また、流水で冷やせない場合は水で濡らしたタオルや保冷剤などをタオルにまいて患部にあてる。

顔にやけどをした場合

<やけどが広範囲に及ぶ場合>

浴室のシャワーで冷やす。衣類を着た部分にやけどをしたら、脱がさずに衣類の上から流水をどんどんかけて冷やす。

全身にやけどをした場合

<水ぶくれ(水疱)ができている場合>

水ぶくれには傷口を保護する役目があり、つぶれるとそこから感染を起こしやすくなる。感染するとやけどの深度が深くなって治りにくくなるので、水ぶくれはできるだけつぶさないようにする。水で冷やす時に衣服を脱がすと水ぶくれがつぶれてしまう場合があるので、衣服は着たまま水道水で冷やすこと。女性はストッキングを無理に脱ごうとすると一緒に水ぶくれがはがれるので注意。水ぶくれ(II度)ができた場合は、やけどが真皮まで達していることを意味し、傷痕が残る場合があるので医療機関を受診して。

<冷やす時間>

一般的には最低5~30分くらい、できるだけ流水で冷やす。子どもや高齢者の場合、長く広範囲を冷却すると低体温となって、意識障害や不整脈を起こすことがあるので、症状に注意しながら過度の冷却とならないようにする。

軽症のやけどの場合の処置方法

Ⅰ度のやけどで小範囲の紅斑だけの場合は、流水で30分ほど患部を冷やせば痛みは治まってくるでしょう。時間が経過して、再び痛みが出た場合も患部を冷やすと痛みは治まります。患部は乾燥するとより深度が深くなることがあるので、やけどを乾燥させないことがポイントです。ワセリンなどの保湿軟膏で患部を保護するとよいでしょう。