ヘルペスの原因

上半身に現れるヘルペスは、単純ヘルペスウイルス1型が原因

主に顔や口唇に症状が現れるヘルペスは、単純ヘルペスウイルス1型が原因になります。このウイルスは顔の三叉神経節に潜み、上半身に発症するのが特徴。単純ヘルペスウイルスによる感染症の中で最も患者数が多いのが、唇や口の周りに水ぶくれができる「口唇ヘルペス」。他に同じウイルスが原因となって、角膜炎や歯肉口内炎、咽頭炎、まれにヘルペス脳炎などを引き起こします。

下半身に現れるヘルペスは、主に単純ヘルペスウイルス2型が原因

性器に症状が現れる「性器ヘルペス」は、主に単純ヘルペスウイルス2型が原因になります。このウイルスは腰にある腰仙髄神経節に潜むため、下半身に発症するのが特徴。性器の他に、お尻や大腿部、肛門周辺に症状が現れることもあります。最近では、口唇ヘルペスを発症している人とのオーラルセックスで初感染する単純ヘルペスウイルス1型の性器ヘルペスもあります。

単純ヘルペスウイルスの種類

「水ぼうそう」「帯状疱疹」は、ヘルペスウイルスが原因

「水ぼうそう」や「帯状疱疹」は、ヘルペスウイルスの1つである「水痘・帯状疱疹ウイルス」に感染して起こります。通常、1〜5歳頃に「水ぼうそう」という形で初感染し、年月を経て大人になってから「帯状疱疹」として再発します。発疹が神経に沿って帯状に出るところから「帯状疱疹」といわれています。特に多いのが胸からおなか、背中などの胸髄神経節と、顔面の三叉神経節の領域です。

帯状疱疹は、他の人に帯状疱疹として感染することはありません。けれども、水ぼうそうに一度もかかったことのない人には、水ぼうそうとしてうつる可能性があります。

水ぼうそうは、患者の咳やくしゃみに含まれるウイルスを吸い込むことで感染(飛沫感染・空気感染)、あるいは、水ぶくれに触れることで感染(接触感染)しますが、帯状疱疹は飛沫感染・空気感染はまれで、接触感染です。

帯状疱疹が起こる仕組み

その他、生後半年~2歳の子どもの「突発性発疹」はヒトヘルペスウイルス6型と7型の初感染、「カポジ肉腫」が起こるヒトヘルペスウイルス8型などがあります。