湿疹(皮膚炎)の対策・予防

湿疹対策で重要なのは「かかないこと」

湿疹によるかゆみを早く止めるには「かかないこと」が何よりも大切です。かゆいからといって湿疹をかくとと一時的には和らぎますが、かいた結果、皮膚が傷ついたり刺激を与えることで炎症が悪化したりして、さらにかゆみが増してしまいます。まずは、皮膚を清潔に保ち、患部を冷やす、寝る時には手や患部を覆うなどで対処しましょう。

湿疹のかゆみを抑える方法:患部を冷やす
患部を冷やし、血流を抑えることで一時的ではあるが、かゆみの対処になる。保冷剤にハンカチを巻き、患部に当てるとよい。
湿疹のかき壊しを防ぐ方法:手袋で手を覆う
寝る前に手袋で手を覆うと就寝中に無意識にかいてしまうのを防ぐことができる。かき壊しを防ぐためには、患部を傷つけないよう爪を短くしておくのも一案。また、患部が手足にある場合には、患部に治療薬を塗って手袋や靴下で覆うと、薬の浸透がよくなる。

市販薬で湿疹によるかゆみを抑える

かゆみや湿疹などの炎症が起きたら、市販の治療薬を使い、かゆみを早く鎮め、かゆみの悪循環を断ち切るとよいでしょう。ステロイド薬(副腎皮質ホルモン剤)をはじめ、かゆみや湿疹など皮膚の炎症を抑える成分が含まれているクリームや軟膏を使います。治療薬は症状や塗布する部位に合わせて選ぶことが重要です。クリームタイプは伸びが良いので、患部が広範囲に表れている場合におすすめです。かき壊しなどがある場合は、刺激の少ない軟膏タイプがおすすめ。市販薬を購入する際は、薬剤師などに相談の上、選びましょう。

市販薬を5~6日使用しても湿疹が改善しない場合は皮膚科を受診

湿疹は、いったん慢性化してしまうと、なかなか治りません。また湿疹で皮膚のバリア機能が低下すると細菌や真菌に感染しやすくなり、その場合は抗真菌薬による治療が必要になります。湿疹が起こったら放置しないことが大切です。かゆみが強くてどうしてもかいてしまう、市販薬を5〜6日使用しても改善しない、分泌物がある、症状の範囲が広い、という場合は皮膚科を受診しましょう。その際、使用した市販薬があれば持参すると、医師との話がスムーズに進み診断にも役立ちます。

湿疹の予防・改善の心得は、皮膚を乾燥や刺激から守ること

日常生活では、皮膚を清潔に保ち、悪化を防ぐために次のことを心がけましょう。

湿疹の予防法①:乾燥を防ぎ、保湿を徹底する
皮膚に水分がついていると、水分が蒸発する時に皮膚の水分も一緒に蒸発するため、水仕事の後や入浴後は、すぐに乾燥したタオルで水分を優しく押さえるようにして拭き取り、保湿クリームを忘れずに塗布する。熱い湯は、皮脂を奪いやすく乾燥を招くので、入浴時も低めの38〜40℃に設定するとよい。乾燥しやすい冬は加湿器を利用して、部屋の湿度を60%以上に保つようにする。
湿疹の予防法②:水仕事ではゴム手袋を着用する
熱い湯はなるべく使わないようにし、台所仕事だけでなく洗髪の際もゴム手袋を着用する習慣をつける。ゴム手袋の下に綿の手袋をつけると、むれを防げる。
湿疹の予防法③:紫外線対策をする
紫外線は、肌の免疫力を低下させ、皮膚を乾燥させる原因にもなる。年中降り注いでいるので、夏だけでなく冬もUVケアを忘れず行う。
湿疹の予防法④:ストレスをため込まない
ストレスは自律神経のバランスを乱したり、皮膚の免疫力を低下させたりして、湿疹を招く原因に。ストレスをため込まないように、こまめに発散させるとよい。