湿疹(皮膚炎)の症状

湿疹の主な症状は「かゆみ」

程度の差はありますが、湿疹(皮膚炎)ができると、必ずかゆみが生じます。また、皮膚が赤く腫れたり、ぶつぶつ・水ぶくれ・かさぶたができたり、カサカサになったり、と様々な症状が組み合わさって現れるのが特徴です。皮膚に何かしらの変化が現れたとしても、全くかゆみのないものや、症状が1つしか現れなければ、湿疹(皮膚炎)ではない場合が多いといえます。

冬に起こりやすい湿疹①:乾皮症(皮脂欠乏症)・皮脂欠乏性湿疹
乾燥した角質がはがれ落ち、粉をふいたような状態(乾皮症)になる。乾皮症が進行するとかゆみが強くなり、かき過ぎると湿疹ができ、皮脂欠乏性湿疹となる。脚の表面などに亀の甲羅のようなひびが入り、強いかゆみが生じる。乾燥による湿疹(皮膚炎)の中では多く見られる症状。
皮脂欠乏症・皮脂欠乏性湿疹
冬に起こりやすい湿疹②:貨幣状湿疹
皮膚が乾燥して、かいているうちにできることが多い。主に脚にコイン状の丸い湿疹ができ、強いかゆみを伴う。赤いブツブツができたり、じゅくじゅくしたりすることもある。脚の脛の他には、膝の周囲、手の甲、胴体にできることもある。かき壊すと、乾皮症→皮脂欠乏性湿疹→貨幣状湿疹へと悪化する場合があるのでかかないことが重要。冬に多くみられるが、子どもの場合は虫刺されをかいたりして、慢性的な刺激を加えることで生じてしまうことがある。
貨幣状湿疹
冬に起こりやすい湿疹③:手湿疹(進行性指掌角皮症)
まず皮膚が乾燥し、皮膚がぽろぽろと落ちることが増え(落屑)、指紋などが不明瞭になってくる。その後、ひび割れやただれが生じ、炎症による水ぶくれ、かゆみが起こる場合もある。利き手の親指や人差し指など、よく使う指先から発症することが多く、やがて手のひら全体に広がる。
手湿疹(進行性指掌角皮症)
夏に起こりやすい湿疹①:あせも、汗疱状湿疹
皮膚の表面の汗腺に汗が詰まると、角質層の表面に透明の小さな水疱ができる(白いあせも)。中でも手のひらや足の裏など、角質の厚い部分の汗腺の出口に汗が詰まる症状を「汗疱状(かんぽうじょう)湿疹」といい、かゆみを伴うのが特徴。また、角質層の下のほうに汗が詰まると、その下の生きた細胞を圧迫して赤い発疹が現れ、かゆみや痛みを伴う(赤いあせも)。
あせも、汗疱状湿疹
夏に起こりやすい湿疹②:アレルギー性接触皮膚炎
汗でわずかに溶けた、アクセサリーなどの金属の成分(ニッケルなど)が肌を刺激すると、紅斑や水疱が現れる。水疱がつぶれるとただれを起こす。金属だけでなく、植物や衣類、化粧品や食品などもアレルギー性接触皮膚炎の原因物質となる。
脂漏性皮膚炎
皮脂の分泌が多い、頭皮、鼻の脇や額、わきの下、股のつけ根などにできる湿疹で乳児期と30~50代の男性に比較的多い。皮膚は赤みをおびて、頭皮では大きなフケが、顔や体では白い粉のようなものが生じる。乳児の場合は生後3~4カ月頃には自然と落ち着いてくるので心配はないが、大人の発症には皮脂を好む常在菌(マラセチア菌)の増殖が関係しているといわれている。春から夏にかけて、蒸し暑くなってくると患者数が増える。菌の増殖を抑えないと再発を繰り返してしまうため、頭皮の場合、地肌に赤みがあって、洗っても大きなフケが落ちるといった症状があったら、脂漏性皮膚炎の可能性がある。
脂漏性皮膚炎