口内炎の症状

口内炎は症状の特徴により、種類・原因を特定できる

口内炎は、種類によって患部に特徴が見られます。その特徴を見分けることで、発症の原因をつかむことができます。症状としては、いずれも初期から痛みを伴います。

アフタ性口内炎の場合
表面が白く、周辺が赤い円形の潰瘍ができる。口内のあらゆる部位に発症する。
アフタ性口内炎になりやすい人は、20~30代の若年層。
図解アフタ性口内炎
外傷性口内炎の場合
粘膜が赤く腫れたり(カタル)、粘膜の表面がただれたり(びらん)、粘膜が深く削られ潰瘍になったりする。舌の縁にできやすい傾向がある。
外傷性口内炎は子どもや高齢者がなりやすい。
図解外傷性口内炎
ヘルペス性口内炎の場合
38℃を超える高熱が数日続いた後に、舌や唇の裏の粘膜に水疱が現れる。水疱が破れた場合は、アフタ性口内炎と間違えやすくなる。
ヘルペス性口内炎になりやすい人は、1歳半~6歳の乳幼児。
図解ヘルペス性口内炎
カンジダ性口内炎の場合
口内のあらゆる部位に白くて軟らかい、苔状の膜ができる。膜は触れると簡単にはがれる。
カンジダ性口内炎になりやすい人は高齢者、糖尿病や腎不全など基礎疾患のある人や、ドライマウス患者
図解カンジダ性口内炎

口内炎と間違いやすい病気に「舌がん」「白板症」がある

口内炎の多くは数日~10日ほどで自然に治りますが、口内炎と間違いやすい別の病気もあり、放置したために治療が遅れてしまうこともあります。間違いやすいのは、主に次の病気です。

舌(ぜつ)がん
患部の色調は赤と白が混在。主に舌の縁に現れ、アフタ性口内炎と似ているが、初期は痛みがなく、自然に治ることはない。口腔がんの半数以上を占めるがんで、早期に治療すれば90%が治るといわれる。
舌がん
白板症(はくばんしょう)
がん化する可能性が高い、「前がん病変」という状態を白板症という。口内の粘膜が白く変化してただれを伴うこともあり、カンジダ性口内炎に似ているが、こすっても白い膜ははがれない。口内のあらゆる部位にできるが、特に舌の縁に現れた場合は舌がんに移行するリスクが高いため、注意が必要。自然に治ることはない。
白板症