胃炎・胃もたれの原因・症状

ピロリ菌感染により起こりやすい「慢性胃炎」

慢性胃炎は胃の粘膜に継続的に炎症が起こっている状態で、多くはピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)の感染が原因であることが明らかになっています。ピロリ菌は胃の粘膜にすみつく細菌で、ピロリ菌の出す毒素やアンモニアが胃粘膜の表面の細胞を破壊し、胃粘膜の抵抗力を弱めることで胃に炎症を引き起こすと考えられています。

慢性胃炎の症状としては、みぞおち付近の痛み、胃もたれ、早期満腹感、腹部膨満感、食欲不振などが現れます。

ピロリ菌は衛生環境の整っていない所で感染しやすい細菌で、日本では衛生環境が未整備だった時代に生まれた60代以上の人に感染者が多く見られますが、感染者の多くは、慢性的な胃の不調に慣れてしまい、自覚症状がなく、健康診断などの胃の検査で初めて、胃炎と判断されるケースも少なくありません。

慢性胃炎はストレスや不規則な生活、食習慣も関係

胃の健康には日頃のライフスタイルが大きく関係しています。現代人に胃の不調を訴える人が多い背景には、ストレス、不規則な生活、食習慣の変化などがあると考えられています。

胃は特にストレスの影響を受けやすい臓器として知られており、ストレスが原因で胃炎や機能性ディスペプシア(下記参照)といった、胃のトラブルを起こすケースは近年、目立って増えています。香辛料やカフェイン、アルコールなどの刺激物は胃酸の分泌を過剰にし、胃粘膜を傷つけるため、慢性胃炎の一因となります。

胃のトラブルの原因となるストレス

胃もたれは「機能性ディスペプシア」の可能性も

検査をしても原因となる病気や炎症が見当たらないのに、胃もたれなどの胃の不快症状が続くケースがあります。こうした状態を「機能性ディスペプシア」といいます。自律神経の働きが乱れると、胃の機能が低下する「運動機能異常」や、胃酸の刺激に敏感になる「内臓知覚過敏」となり、胃の炎症などがない状態でも、みぞおちを中心に様々な不快症状が現れます。代表的な症状としては、胃もたれ、早期満腹感、胃痛(みぞおちの痛みや灼熱感)です。

機能性ディスペプシアの人の多くは、十分な睡眠がとれていない、食事の時間が不規則、野菜の摂取量が不足しているといった生活の乱れが見られることが特徴。症状の改善には薬物療法と共に、生活改善を図ることも重要になってきます。

機能性ディスペプシアの原因と主な症状