RSウイルス感染症の対策

RSウイルス感染症の疑いがある場合、簡易検査で診断します

症状が軽い場合にはRSウイルス感染症と通常のかぜとの区別は難しく、医療機関では症状や流行状況などを踏まえながら、疑いがある場合にRSウイルスの簡易検査キットを使って診断します。RSウイルスに有効な抗ウイルス薬はないため、軽症の場合は症状を緩和するかぜ薬や気管支拡張剤などが処方され、つらい症状を和らげていく対症療法となります。症状が強い場合は入院し、点滴や人工呼吸器による治療を行うこともあります。

呼吸状態の悪化に注意しながら、自然治癒するまで安静に過ごしましょう

家では部屋が乾燥しないように冬場は加湿して安静にし、脱水症状を起こさないように水分を摂るようにしましょう。母乳やミルクが飲みにくい場合は1回の量を少なくし、数回に分けて飲ませるとよいでしょう。 呼吸が苦しそうな時は体を起こすように抱っこをしたり、背中をやさしくトントンとたたいてあげたりすると楽になります。また、鼻がつまって苦しそうなら、鼻吸い器を使って鼻水を吸い取ってあげることも大切です。 かぜ症状が2~3日続いた後に重症化して、急に呼吸状態が悪化することがあるため、注意深く観察しながら看護をするようにしましょう。

監修プロフィール
黒木 春郎先生
外房こどもクリニック院長 くろき・はるお黒木 春郎先生

千葉大学医学部卒業。医学博士。千葉大学医学部附属病院小児科医局に所属し、関連病院勤務を経て、1998年千葉大学医学研究院小児病態学教官。2005年、外房こどもクリニックを開業。千葉大学医学部臨床教授、日本小児科学会専門医・指導医、日本感染症学会専門医・指導医・評議員、厚生労働省「オンライン診療の適切な実施に関する指針の見直しに関する検討会」構成員等を務める。著書に『プライマリケアで診る小児感染症 7講』(中外医学社)、共著『最新感染症ガイド R-Book 2018-2021』(日本小児医事出版社)ほか。

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