巻き爪の対策

巻き爪は、正しい切り方で爪を切るのがいちばんの対策

巻き爪の最大の原因は爪の切り方にあります。正しく爪を切るだけでも巻き爪を改善・予防できるのです。爪は指の形に沿って丸く切るのではなく、「四角く」切ることがポイントです。次のポイントを参考に、正しく爪を切るようにしましょう。

正しい爪の切り方
爪は、指の先端より少し長め(指先から1mm以内)の位置でまっすぐに切り、角を少しだけ落とすように爪ヤスリでやや丸く整えます。爪ヤスリは往復させると爪に亀裂が入りやすくなるので、一方向にサッとなでるようにかけましょう。足の爪を切る頻度は1カ月に1度程度が目安です。
正しい爪の切り方
爪切りの選び方
爪切りの刃先に丸い角度がついているものは深爪しやすいので、刃先がストレート(直刃)の爪切りを選びましょう。ニッパー型の爪切りもおすすめです。ニッパー型の爪切りで自分の爪を切る際は、一度に多く切ろうとせずに、少しずつそぎ落とすように切るのがコツです。切りたい位置にマスキングテープなどをまっすぐに貼り、テープに沿って切ると上手に切れます。
爪切りの選び方

軽度の巻き爪は「テーピング法」でセルフケア

テーピングをクロス状に貼り、爪と爪の周りの皮膚との間に隙間をあけることで巻き爪を改善します。軽度の巻き爪はテーピング法と、爪の切り方を改善するだけで治ることもあります。

テーピング法のやり方
①2.5cm幅のテープを5cmの長さに切り、爪のきわギリギリに貼る。
2.5cm幅のテープを5cmの長さに切り、爪のきわギリギリに貼る。

②爪から皮膚を引きはがすように強く引っ張りながら指の腹を通し、反対側に回す。

爪から皮膚を引きはがすように強く引っ張りながら指の腹を通し、反対側に回す。

③回したテープを指の斜め上に巻きつける。この時はテープを強く引っ張らない。

回したテープを指の斜め上に巻きつける。この時はテープを強く引っ張らない。

④爪の両端に症状がある場合は、反対側も同様に巻く。

爪の両端に症状がある場合は、反対側も同様に巻く。

医療機関などでは巻き爪の矯正治療(保存的治療)を行います

巻き爪は、皮膚科・形成外科・整形外科・フットケア専門外来など、診療項目に巻き爪治療を掲げている医療機関で治療できます。また、ネイルサロンやフットケアサロン、整骨院など、医療機関以外でも巻き爪のケアを行ってくれるところもあります。医療機関では、皮膚に炎症がない場合は自由診療が基本です。
例えば以下のような施術があります。

超弾性ワイヤー法
爪の先端に2カ所穴をあけ、特殊な超弾性ワイヤーを通します。ワイヤーがまっすぐに戻ろうとする力で巻き爪が少しずつ改善されます。
   
超弾性クリップ法
つま先に形状記憶合金製のクリップを差し込み、巻き爪の形を少しずつ改善します。超弾性ワイヤー法では爪が割れてしまったり、過度に矯正されてしまったりする人に勧められます。
監修プロフィール
高山 かおる先生
済生会川口総合病院皮膚科部長・東京医科歯科大学附属病院皮膚科臨床准教授 たかやま・かおる高山 かおる先生

医学博士、皮膚科専門医、日本フットケア・足病医学会評議員、日本トータルフットマネジメント協会理事、日本皮膚免疫アレルギー学会評議員、一般社団法人足育研究会代表理事。1995年、山形大学医学部卒業。東京医科歯科大学附属病院にて足の問題を根本から解決するための装具外来、メディカルフットケア外来、歩行教室を併設するフットケア外来を開設。健康な足を保つ重要性について啓発を行っている。著書に『皮膚科医の教える本当に正しい足のケア』(家の光社)、『巻き爪、陥入爪、外反母趾 特効セルフケア』(マキノ出版)等がある。