巻き爪の原因

巻き爪の原因① 間違った爪の切り方

巻き爪の最大の原因は不適切な爪の切り方です。次のような爪の切り方は、巻き爪を引き起こすので止めましょう。

深爪(ふかづめ)
深爪

爪の先と角を切り過ぎる深爪をすると、指先の皮膚が盛り上がり、爪が埋もれた状態になります。本来、爪が皮膚をきちんと覆っていれば、地面を踏みしめる時に下から強い力がかかっても対抗できますが、深爪で爪の面積が小さくなり、爪が皮膚に埋まってしまうと、その力に対抗できなくなり、爪は外からの力に押され、内側に巻き込むように伸びていきます。その結果、巻き爪となります。

バイアスカット
バイアスカット

爪の両端を大きく斜めに切る間違った切り方がバイアスカットです。爪はケラチン繊維が縦方向、横方向、また縦方向と3層に重なった構造になっています。布を繊維に対して斜めに切ると丸まってしまうのと同様に、繊維構造をもつ爪もまた、斜めに切ると丸く巻いていってしまいます。

爪の3層構造

巻き爪の原因② 窮屈な靴による圧迫

先のとがったデザインの靴など、窮屈な靴を履いていると足の両脇から圧力を受け続け、巻き爪が起こりやすくなります。窮屈な靴は、巻き爪だけでなく外反母趾など足の変形、足の指が浮いてしまう「浮き指」などの原因にもなるため、足の形と大きさに合った靴を履くことが大切です。

窮屈な靴で両脇から押される

巻き爪の原因③ 外反母趾など足指の変形

外反母趾で親指が内側に曲がった状態だと、爪は地面からの圧力だけでなく、隣の指によって、横や上からも押されやすくなり、爪が巻きやすくなります。

外反母趾など足指の変形

巻き爪の原因④ 浮き指、寝たきりなどによる地面からの荷重不足

爪には元々、巻いていく性質があります。足の爪は、歩く時に生じる地面からの圧力によって、巻く力と広げる力のバランスがとれて正常な形に保たれているのです。そのため、足の指が浮いてしまう浮き指の人や寝たきりなどで歩くことがないなど、地面からの力がかからない人は、巻き爪になりやすくなります。

浮き指、寝たきりなどによる地面からの荷重不足
監修プロフィール
高山 かおる先生
済生会川口総合病院皮膚科部長・東京医科歯科大学附属病院皮膚科臨床准教授 たかやま・かおる高山 かおる先生

医学博士、皮膚科専門医、日本フットケア・足病医学会評議員、日本トータルフットマネジメント協会理事、日本皮膚免疫アレルギー学会評議員、一般社団法人足育研究会代表理事。1995年、山形大学医学部卒業。東京医科歯科大学附属病院にて足の問題を根本から解決するための装具外来、メディカルフットケア外来、歩行教室を併設するフットケア外来を開設。健康な足を保つ重要性について啓発を行っている。著書に『皮膚科医の教える本当に正しい足のケア』(家の光社)、『巻き爪、陥入爪、外反母趾 特効セルフケア』(マキノ出版)等がある。