溶連菌感染症の症状

溶連菌感染症は突然39℃前後の高熱が出て、のどが赤く腫れて痛む

溶連菌感染症は、突然39℃前後の高い熱が出て、咽頭炎や扁桃炎のような「のどのかぜ」の症状が出ます。口蓋垂(こうがいすい)や扁桃(へんとう)部分が赤く腫れ、強い痛みがあります。咳や鼻水など、他のかぜ症状が少ないことも特徴です。

高熱が出て、のどが赤く腫れて痛む

頭痛や嘔吐、中耳炎を合併することもあります

溶連菌感染症は発熱やのどの痛みのほか、頭痛や倦怠感があったり、嘔吐、腹痛、下痢などの胃腸症状を伴ったりすることもあります。また、筋肉痛や関節痛が出ることもあります。のどの炎症に関連して、首のリンパ節が腫れたり、中耳炎や副鼻腔炎を合併したりすることもあります。

赤くてザラザラとした、かゆみのある小さな発疹が出ることも

高熱とのどの症状に続いて、赤くザラザラした小さな発疹が首や胸、手首、足首に出て、全身に広がることがあります。発疹の出方や程度はさまざまですが、かゆみを伴います。1週間ほどで発疹は治まりますが、その後、指先の皮膚がむけてきます。こちらも3週間程度で治まります。

赤くてザラザラとした、かゆみのある小さな発疹が出ることも

白いコケに覆われた舌が、2~5日後には赤くブツブツした「イチゴ舌」に

溶連菌感染症を発症した直後は、舌が白いコケで覆われたような状態になります。それから2~5日後に赤くブツブツした「イチゴ舌」と呼ばれる状態になるのが溶連菌感染症の特徴です。同時に唇の端(口角)も荒れてきます。

赤くブツブツした「イチゴ舌」

発症から2~3週間後に、リウマチ熱や急性腎炎を合併することがあります

まれに、溶連菌感染症を発症して2~3週間が経過したのちに、心臓弁膜に障害を起こす恐れのある「リウマチ熱」や「急性糸球体腎炎(きゅうせいしきゅうたいじんえん)」という腎臓の病気を発症することがあります。 溶連菌感染症の治療では、抗菌薬を5~10日間という比較的長期にわたって服用しますが、それはこの合併症を防ぐためです。溶連菌感染症は、症状が消えても体内にはまだ菌が残っており、合併症を引き起こすことがあるのです。そのため、もらった薬は最後までのみ切るようにしてください。

監修プロフィール
黒木 春郎先生
外房こどもクリニック院長 くろき・はるお黒木 春郎先生

千葉大学医学部卒業。医学博士。千葉大学医学部臨床教授。公認心理師。千葉大学医学部附属病院小児科医局に所属し、関連病院勤務を経て、1998年千葉大学医学研究院小児病態学教官。2005年、外房こどもクリニックを開業。日本小児科学会専門医・指導医。日本感染症学会専門医・指導医・評議員。日本遠隔医療学会理事。著書に『プライマリケアで診る小児感染症 7講』(中外医学社)、共著『最新感染症ガイド R-Book 2018-2021』(日本小児医事出版社)ほか多数。

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