手足口病の対策

自然治癒するまで1週間程度安静に過ごします

手足口病には治療法やワクチン、特効薬はありません。3日から1週間程度でほとんどが自然に治癒してしまう感染症のため、自然治癒を待つのが一般的です。口の中が痛む時は、口内炎用の軟膏を処方してもらいましょう。

のど越しのよい食事と、こまめな水分補給で脱水症を防ぎましょう

口の中が痛む場合、辛みや酸味のある食べ物、熱い食べ物など、刺激のある食べ物は避けましょう。プリンやゼリー、アイスクリーム、ヨーグルト、栄養のある薄味のスープなど、子どもが食べやすいのど越しのよいものを、数回に分けて少しずつ食べさせてあげるとよいでしょう。食後は湯冷ましなどを飲ませ、口の中を清潔に保ちます。
口の中が痛くて食欲が落ちてしまった時に、注意したいのが脱水症です。子どもは大人よりも体内の水分割合が高く、必要な水分量も多いため、摂取する水分が減ってしまうと比較的容易に脱水症を引き起こします。こまめな水分補給を忘れないようにしましょう。経口補水液を活用するのも一案です。

発疹

治るまで経過観察を続け、合併症や脱水症の恐れがあればすぐに病院へ

手足口病は、まれに髄膜炎や脳炎、心筋炎などの重篤な合併症を引き起こします。自然治癒を待つ間も、合併症の兆候がないか、また食欲不振で脱水症が起きていないかなど、常に子どもの様子を観察するようにしましょう。経過観察のポイントは以下の通りです。

●手足口病の合併症や脱水症を見逃さない経過観察のポイント

<発熱>

  • 37~38℃台の、微熱から中等度の熱が2日以上続いていないか
  • 39℃以上の高熱が出ていないか

<全身症状>

  • ぐったりしていないか
  • 強い頭痛を訴えていないか
  • 嘔吐を繰り返していないか
  • けいれんや、視線が合わないことはないか

<脱水症状>

  • こまめな水分摂取ができているか。
  • おしっこが出ているか(トイレに行く回数が減った、おしっこが出ない、量が少ない、色が濃い場合は脱水症のサイン)

このような症状が見られたら、合併症や脱水症の恐れがあるため、すぐに病院を受診してください。

監修プロフィール
黒木 春郎先生
外房こどもクリニック院長 くろき・はるお黒木 春郎先生

千葉大学医学部卒業。医学博士。千葉大学医学部臨床教授。公認心理師。千葉大学医学部附属病院小児科医局に所属し、関連病院勤務を経て、1998年千葉大学医学研究院小児病態学教官。2005年、外房こどもクリニックを開業。日本小児科学会専門医・指導医。日本感染症学会専門医・指導医・評議員。日本遠隔医療学会理事。著書に『プライマリケアで診る小児感染症 7講』(中外医学社)、共著『最新感染症ガイド R-Book 2018-2021』(日本小児医事出版社)ほか多数。

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