手足口病の症状

手足口病は発疹が特徴。発熱、下痢や嘔吐などが起こる場合も

手足口病に感染すると3~6日間の潜伏期間を経たのち、以下のような症状が出ます。

発疹
内部に水をもった小さな赤い発疹が手のひら、足の裏や甲、口の中にできるのが手足口病の特徴です。ただし発疹の出る部位は、手と足だけ、あるいは手と口だけなどの場合もあり、必ずしも手・足・口のすべてで症状が現れるとは限りません。また、手足全体、肘や膝、お尻など広範囲に及ぶ場合もあります。
発疹

手足の発疹には痛みやかゆみはほとんどありません。また、かさぶたになったりすることもなく自然に消えます。しかし、口の中の発疹は潰れてびらん状になり、物を食べたり飲んだりする時に痛むため、食欲が落ちて食事や水分が摂れないことがあります。脱水症を起こしやすくなるので注意しましょう。

発熱・下痢・嘔吐
手足口病は、発熱は全くないか、2~3人にひとりの割合で37~38℃台の熱が出ます。熱はたいてい1~2日で下がります。下痢や嘔吐といった胃腸系の症状や頭痛を伴うこともあります。
爪の剥落
発症から数週間後に手足の爪が剥がれるケースもありますが、自然に治るので心配ありません。

まれに髄膜炎や脳炎、心筋炎などの重篤な合併症を引き起こします

手足口病は、ほとんどが発疹のみで自然治癒しますが、まれに髄膜炎や脳炎、脳失調症、心筋炎、肺水腫などの合併症を伴うことがあります。エンテロウイルス71型が原因の手足口病は、他のウイルスに比べて髄膜炎や脳炎などを合併する割合が比較的高いことが分かっています。次のような症状がある場合は、合併症が起きている可能性があるのですぐに病院を受診してください。

●次のような症状は、すぐに病院を受診

  • ぐったりして元気がない
  • 強い頭痛がある
  • 嘔吐を繰り返す
  • 39℃以上の高熱が出る
  • 37~38℃台の熱が2日以上続く
  • けいれん
  • 視線が合わない
  • 口の痛みで水分が摂れず、おしっこが出ない(脱水症の可能性あり)
監修プロフィール
黒木 春郎先生
外房こどもクリニック院長 くろき・はるお黒木 春郎先生

千葉大学医学部卒業。医学博士。千葉大学医学部臨床教授。公認心理師。千葉大学医学部附属病院小児科医局に所属し、関連病院勤務を経て、1998年千葉大学医学研究院小児病態学教官。2005年、外房こどもクリニックを開業。日本小児科学会専門医・指導医。日本感染症学会専門医・指導医・評議員。日本遠隔医療学会理事。著書に『プライマリケアで診る小児感染症 7講』(中外医学社)、共著『最新感染症ガイド R-Book 2018-2021』(日本小児医事出版社)ほか多数。

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