中耳炎の対策

中耳炎の治療は、抗菌薬の処方や膿を出す処置をする

病院では、鼓膜の状態を見る「耳鏡検査」や、鼓膜の動き具合を調べる「ティンパノメトリー検査」などを行って診断します。そして、中耳炎の種類と症状に応じて次のような治療を行います。

①急性中耳炎
抗菌薬の内服や点耳薬の投与を1週間程度行い、発熱や痛みがある場合は解熱鎮痛薬を併用する。中耳にたまった膿が自然に出ない場合は、鼓膜を切開して膿を出す。
②滲出性(しんしゅつせい)中耳炎
滲出液が多く長引く場合は、鼓膜を切開して滲出液を出す処置や、チューブを鼓膜に差し込み、換気をよくする「鼓膜内チューブ留置手術」を行う。副鼻腔炎を合併している時は、マクロライド系抗菌薬を使用することもある。
③慢性中耳炎
耳だれが出る場合は、抗菌薬の内服や点耳薬を用いる。鼓膜に穴が開いて聴力が悪くなった場合、耳だれがなければ穴をふさぐ「鼓膜形成術」、耳だれを繰り返す場合は鼓室や耳小骨周囲の炎症性組織を清掃し、耳小骨の再建も含めた「鼓室形成術」を行う。
④真珠腫性(しんじゅしゅせい)中耳炎
真珠腫を取り除き、破壊された耳小骨などの組織を再建する「鼓室形成術」を行う。

中耳炎が起こったら、慢性化や再発を防ぐためにも、下イラストのようなことに注意し、医師の指示を守って完治するまで治療を行うことが大切です。

中耳炎の治療中の注意
監修プロフィール
村上 信五先生
名古屋市立東部医療センター病院長 むらかみ・しんご村上 信五先生

医学博士。80年愛媛大学医学部附属病院、愛媛県立中央病院、89年米国スタンフォード大学研究員、92年愛媛大学医学部耳鼻咽喉科講師、98年より名古屋市立大学大学院医学研究科耳鼻咽喉・頭頚部外科学教授、2012年より同大学学長補佐、14年より名古屋市立大学病院副病院長を経て、18年より現職。

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