頭痛の原因・症状

「片頭痛」は、血管の拡張によって起こる「片頭痛」

片頭痛は、脳の血管が拡張し、脳神経の1つである三叉(さんさ)神経が刺激されることで起こります。
片頭痛は、ストレスやストレスからの解放、気温や気圧の変化、寝不足や寝過ぎ、脱水、空腹、生理、光、騒音、アルコールなどがきっかけになりやすく、遺伝的要素も認められます。
【片頭痛になりやすい人】
片頭痛は女性ホルモンと関連があるため、圧倒的に女性が多い。
【片頭痛の痛み方】
・頭の片側または両側のこめかみから目のあたりが発作的にズキンズキン強く痛む。
・体を動かすと痛みが増す。
・吐き気や嘔吐(おうと)を伴い、光や音、においに敏感になる。
・つらい痛みのために日常生活が困難になることも少なくない。
・頭痛の直前に目の前がチカチカするなど、前兆が起こることがある。
・頭痛は4時間から数日続く。時間に関係なく痛み出す。

図解片頭痛

「緊張型頭痛」は、筋肉の緊張によって起こる

緊張型頭痛は、首や肩周りの筋肉の緊張によって血流が悪くなり、血管内に痛み物質が発生して神経を刺激することで起こります。デスクワークや運転などで長時間同じ姿勢を続けた後に起こりやすく、目の酷使や精神的な緊張、冷え、気温差なども原因となります。
【緊張型頭痛になりやすい人】
慢性頭痛の中で最も多く、男女共に幅広い年齢層で見られる。
【緊張型頭痛の痛み方】
・頭全体が締めつけられるような、ずっしりと重い感じの痛み。
・だらだらと長時間続くが、日常生活に支障を来すほどの強い痛みではない。
・体を動かすと痛みが和らぐ。
・多くは肩や首のこりを伴い、めまいや目の疲れが現れることもある。
・吐き気や嘔吐はなく、音や光に過敏に反応することはない。

図解緊張型頭痛

「群発頭痛」は、血管の炎症によって起こる

群発頭痛は、目のすぐ後ろを走る内頸(ないけい)動脈の炎症によって起こります。詳しい原因は明らかになっていませんが、体内時計が何らかの原因で乱れ、それが内頸動脈周囲の三叉神経に伝えられて痛みが生じると考えられています。頭痛は季節の変わり目など、1年に1~2回の周期で発生し、発作のある時期にはアルコールや喫煙、気圧の変化などが頭痛を誘発することがあります。
【群発頭痛になりやすい人】
20~30代の働き盛りの男性に多く見られる。
【群発頭痛の痛み方】
・片側の目の奥がえぐられるような激しい痛みが1~2カ月集中して毎日のように起こる(真夜中が多い)。
・激痛でじっとしていられない。
・頭痛にはしばしば目の充血や涙、鼻水を伴う。
・吐き気や嘔吐はあまりない。

図解群発頭痛

頭痛を放置しておくと「脳過敏症候群」に進行してしまうことも

上記のような慢性頭痛の痛みを放置したり、鎮痛剤で抑えたりするだけで、その水面下にある脳の興奮状態を放置していると、脳が過敏になって、ちょっとした刺激でも頭痛が起きやすくなると共に、脳の働きに混乱が生じ、耳鳴りやめまい、抑うつ感など様々な不快症状も起きやすくなります。こうした脳の異常な興奮による様々な不快症状の総称は「脳過敏症候群」という新病態として認知されつつあります。専門の病院で脳波の検査を受け、治療を行う必要があります。

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監修プロフィール
今津嘉宏先生
芝大門 いまづクリニック院長 いまづ・よしひろ今津嘉宏先生

1988年藤田保健衛生大学医学部卒業。慶應義塾大学医学部外科学教室助手、同大学医学部漢方医学センター助教、WHO intern、慶應義塾大学薬学部非常勤講師、北里大学薬学部非常勤講師、首都大学東京非常勤講師などを経験。2013年芝大門 いまづクリニック開設。北里大学薬学部非常勤教員。著書に『風邪予防、虚弱体質改善から始める 最強の免疫力』(ワニブックス)など。

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