疲れ(疲労)の症状

2〜3日の休息で回復する「生理的疲労」の場合

「もうダメだ。明日は起きられないかも」と思っても、一晩ぐっすり眠れば元気になる。もしくは、2〜3日のんびり過ごせば次第に元気になるのが生理的に起こる普通の疲れです。疲労でダメージを受けた心身も、睡眠や休息によってきちんと回復していきます。もちろん生理的疲労には、肉体的な疲労だけでなく、精神的な疲労も含まれます。

けれども生理的疲労を放置していると、病的な疲労を招いたり、疲れが慢性化したりする可能性が出てきてしまいます。

いくら休んでも疲れがとれない「病的疲労」の場合

長時間眠っても週末の休みを寝て過ごしても、いつもすっきり疲れが取れない。仕事が気になったり、心配事で眠れない日が続いたりするなど、心身に異常が発生しているのに「私は元気!」と信じて疑わないような状態は病的な疲れです。こうした「病的疲労」には、基礎疾患がはっきりしている疲労と、基礎疾患のない疲労があります。

基礎疾患がはっきりしている病的疲労
貧血、甲状腺などのホルモン異常、心臓病、気管支ぜんそく、各種の感染症、がんなどの病気が基礎疾患となって、その症状として疲れが現れる。
基礎疾患のない病的疲労
慢性疲労症候群、うつ病、スポーツによるオーバートレーニング症候群(過度のトレーニングによる弊害)などにより疲れが現れる。
内科などで検査をしても何も問題がない慢性疲労症候群は、ストレスによる免疫系の異常によって、脳の働きに変化が発生して起こる病気。慢性疲労症候群とは、長引く強い疲労感の他、頭痛、のどの痛み、筋肉痛、関節痛、睡眠障害、思考力・集中力の低下、微熱などの症状が6カ月以上続く状態のことを指す。インフルエンザ感染時のような、日常生活に支障を来すほどの深刻な疲労感が特徴。

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監修プロフィール
今津嘉宏先生
芝大門 いまづクリニック院長 いまづ・よしひろ今津嘉宏先生

1988年藤田保健衛生大学医学部卒業。慶應義塾大学医学部外科学教室、同大学医学部漢方医学センター助教、WHO intern、麻布ミューズクリニック院長、北里大学薬学部非常勤講師などを経て、2013年芝大門いまづクリニック開設。慶應義塾大学薬学部非常勤講師、北里大学薬学部非常勤講師。著書に『風邪予防、虚弱体質改善から始める 最強の免疫力』(ワニブックス)など。

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