多くの女性が実は悩んでいる !? 女性の尿もれ
尿もれは高齢者だけのもの? いいえ、誰にでも起こりうるものです。
その原因と自分に合ったケアを知り、症状の改善や予防に努めましょう。
<目次>
Introduction.私はどんな状態?女性の尿もれセルフチェック
Q1.女性はもれやすいって本当?
Q2.尿もれの原因や症状に違いはあるの?
Q3.病院には行ったほうがいいの?
Q4.40代から尿もれは急増するって本当?
Q5.尿もれを防ぐセルフケアを教えて!
Q6.生活習慣で気をつけることは?
その原因と自分に合ったケアを知り、症状の改善や予防に努めましょう。
<目次>
Introduction.私はどんな状態?女性の尿もれセルフチェック
Q1.女性はもれやすいって本当?
Q2.尿もれの原因や症状に違いはあるの?
Q3.病院には行ったほうがいいの?
Q4.40代から尿もれは急増するって本当?
Q5.尿もれを防ぐセルフケアを教えて!
Q6.生活習慣で気をつけることは?
Introduction 私はどんな状態?女性の尿もれセルフチェック

尿もれは「国際女性病」と言ってもいいほど、世界中の女性の悩みの種。でも、「恥ずかしくて人に話しにくい」「どこに相談したらいいのか分からない」という女性も多いのが実態です。まずは次のチェックリストで、自分の状態を把握してみましょう。
Q1 女性はもれやすいって本当?

A1 男性よりもれやすいのは本当です。なぜかというと体の仕組みが違うから。
様々な調査から、尿もれをする人は女性のほうが男性よりも多いことが分かっており、40歳以上の女性の約2人に1人は尿もれに悩んでいるとされます。どうして男性よりも女性に多いのか、その理由は大きく分けて3つあります。column:若い女性に尿もれが増えている?

妊娠・出産を経験していない若い世代でも、尿もれに悩む人は少なくありません。その理由として、運動習慣の減少、いすでの生活、洋式トイレの使用などライフスタイルの変化が挙げられます。こうした生活では骨盤底筋があまり使われず、骨盤底が緩んでしまうのです。また、骨盤底が遺伝的に柔らかい人もいて、中には15、16歳から尿もれを経験する人もいます。
Q2 尿もれの原因や症状に違いはあるの?

A2 女性の尿もれの種類は主に3つに分けられ、それぞれ原因や症状、治療法が異なります。
尿もれはいくつかの種類に分けられますが、女性の尿もれの95%は、腹圧性尿失禁、過活動膀胱、混合性尿失禁の3つが占めています。そのうち50%が腹圧性尿失禁、25〜30%が過活動膀胱、20〜25%が混合性尿失禁になります。いずれも原因や症状、治療法が異なりますので、自分がどのタイプかを見極め、適切な治療を受けることが大切です。Q3 病院には行ったほうがいいの?

A3 尿もれをするからといって必ず病院に行く必要はありません。
Introductionに掲載した尿もれチェックリストで10点以上だった場合は、女性泌尿器科や婦人科、内科を受診しましょう。ただ、病院に行く判断基準として最も大切なのは、生活の質(QOL)を損なっているかどうかです。尿もれのためにスポーツなどの大好きな趣味を諦めたり、尿もれが原因で気分が沈み外出できなくなったりしている場合は、病院での治療をおすすめします。実は排尿は、気持ちを安定させるセロトニンや心地よさを感じさせるノルアドレナリンといった脳内の神経伝達物質と関連があり、尿トラブルを長く抱えているとうつ病を患ってしまう場合も。そのため膀胱は心の鏡ともいわれています。その不調を軽んじないようにしましょう。尿もれの量が少ない場合はQ5で紹介するセルフケアに取り組んでみてください。
Q4 40代から尿もれは急増するって本当?

A4 本当です。理由として骨盤底障害とGSM(閉経関連性器尿路症候群)が考えられます。
尿もれに悩む女性が40代から増えるのには、次の理由があります。骨盤底障害とGSMは同じデリケートエリアに発症し、症状も悪化する年代も重なりますが、骨盤底障害は筋肉や筋膜の問題なのに対してGSMはそれよりも表層にある皮膚や皮下組織、粘膜の問題になります。
column:たるんだり乾燥したりするのは 顔だけじゃない !

加齢と共に女性ホルモンが減少するとコラーゲンやエラスチンも減り、皮膚のハリや弾力が失われ、乾燥してしまいます。顔や手は目につく部分ですが、同じように腟まわりの皮膚や粘膜にもたるみや乾燥が起こり、これがGSMの原因になるのです。
Q5 尿もれを防ぐセルフケアを教えて!


A5 セルフケアの基本は、骨盤底筋トレーニングと外陰部の保湿です。
症状が軽度で生活の質を損なっていなければ、病院に行く必要はありません。次のようなセルフケアでしっかり改善を図りましょう。
Q6 生活習慣で気をつけることは?

A6 姿勢をよくし、下半身をしっかり使うこと。食事にも工夫しましょう。
尿もれを防ぐためには、生活の様々な面で改善すべき点があります。主なものとして3つご紹介します。

doctor's voice
尿もれは治せます。
日々の生活を楽しむために女性泌尿器科などに相談を!
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